「視覚」の仕組みを知ることで、事故のないドライブが可能になる。

運転は、多くの情報を「視覚」から得て意思決定を行い、動作に移す作業となります。その「視覚」の特性を知り、脳との関係性を知ることで「見えていなかったものを見える」ようにできます。事故や危険は、この「見えていなかった」ところが大きく影響しています。「視覚」のトリック、そしてメカニズムを理解することで、これまでと違った意識と感覚が養われ、事故を避けることが可能となります。GTレースという過酷な状況で培った「視覚」のロジックを、皆さまにもわかりやすく体験していただくことで「観察力」を学んでいただきます。

「聴覚」からの情報が、安全運転の第一歩です。

人と人のコミュニケーションでは「聴く」ということがとても大切です。声の調子や抑揚で、相手の気持ちを察することが出来るように、クルマを運転しているときの様々な音を聴き、その音を把握することで、自身の心理状態と物理的な現象を冷静に俯瞰することができます。ドライビング中に耳に入る沢山の音(情報)を逃さないことが、安全運転の第一歩です。自分自身も、周りの車も知らず知らずのうちに気持ちよくコントロールすることができる「音の使い方」について学びます。

ドライブの楽しさは、人とクルマの接点「身体感覚」からはじまります。

運転席に乗り込み、シートに着座したとき───。腕を伸ばしたときのハンドル位置、ペダルまでの距離や背もたれの角度など、理想的な形(フォーム)でクルマを運転することができれば、疲労感は大幅に減少され安全運転に近づきます。正しいフォームで運転すれば、運転の動作(アクション)も安定し、クルマの挙動がスムーズになることで、運転者だけでなく同乗者も身体的なストレスが大幅に軽減されます。さらには呼吸、目線の動かし方も変化します。これらのことを体験していただくことで、これまでに経験したことのない「新しい感覚」でクルマの運転が可能となり、運転することが「楽しい」と感じていただけます。楽しく運転することが安全運転において、もっとも重要なファクターです。